1986年 7/29 決勝戦は雨で順延 和也の命日 墓地 雨の音だけ 傘の骨から落ちる雫
和也として新田に投げ、和也として南を甲子園に連れて行くつもりだ
達也の目一杯の力を引き出す。和也のコピーではない達也自身の力を
7/30 決勝戦 柏葉の心の揺らぎ 蝉の声 スパイクがグラウンドを蹴る音 打撃音
コンバットマーチ 明青の応援って早稲田式なんだ ぎらつく太陽 これで栄冠は君に輝くでも聞こえてきたら泣いてしまう
達也ではなく和也でもない中途半端なピッチングで連打を浴びる
コピーではなく自分自身として甲子園に行く 全力投球 荒れ球 8連続三振 新田と真っ向勝負 場外HR! 8回裏須見工1点勝ち越し 9回表エラーで同点 延長戦に 10回表達也のスリーベース! 意表を突いたホームスチールで勝ち越し!
10回裏須見工の攻撃 2アウト2塁で新田 達也はみんなで甲子園に行こうぜと声をかけ敬遠しようとする しかしナインは勝負をかけて守備位置を変更 初球ファウル ワインドアップから2球目ファウル 3球目ファウル 4球目ファウル 5球目ファウル 6球目ファウル 7球目わずかにポールを巻いてファウル 8球目もう力が残っていない 歓声も遠ざかる意識の中様々な思いが脳裏をよぎる 空振り! 静寂 湧き上がる歓声! 明青優勝!

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