有川浩「空飛ぶ広報室」を7年ぶりに読み返したが、 主要な人物、セリフ、イベントは共通なのに、 脚本がいいとこんなにキャラクターやストーリーがくっきりはっきりするのかと痛感した。
空井とリカの挫折感、行き詰まり感、鷺坂や阿久津に叱咤激励され仲間に助けられて二人が成長して惹かれあっていくプロセス、周囲に理解されないことへの腹立たしさ悔しさ、青空を背景に飛ぶブルーインパルスの美しさ、が原作だとうすぼんやりしている。まるでとりあえず1枚撮影してそのままの状態の写真がトリミングされ、露出が最適化され、コントラストや彩度を鮮やかにしたら見違えるように。
ドラマ版のノベライズを読んでみたい。

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