「もうすぐ見放題が終わるドラマ・映画」に掘り出し物が転がっていることがある。長く生きてきても知らないことだらけだとよく思う。1984年制作の「ストリート・オブ・ファイアー」もその一つだ。
監督は懐かしのウォルター・ヒル。出演はマイケル・パレ(カッコイイけどこの後はヒット作なし)、ダイアン・レイン(この人も懐かしい。すごくきれいだけど当時19歳にしては老けていないか)、今も昔も気持ち悪い顔のウィリアム・デフォーだけど、僕は見ながらいろんな妄想が湧いてきて面白くて仕方がなかった。
というのは往年の日活映画のまんまのストーリーだからだ。
2年ぶりに小林旭が街に帰ってくると、かつての恋人の浅丘ルリ子はすっかりスターになっている。そのスターを金子信雄率いるチンピラ達が誘拐する。小林旭は金のためだと言いつつ宍戸錠の助けを借りてアジトを強襲して奪還。しかし助け出された浅丘ルリ子は、何よお金のためだったんでしょう、と機嫌が悪い。
面子をつぶされた金子信雄はルリ子を取り戻すと警察署長に宣言する。金のためではなくて愛していたからと分かった二人はよりを戻していったんは署長の忠告を聞いて逃げようとするが、ここで逃げたら男がすたると一人戻ってタイマン勝負して勝つ。抱き合う二人。
これでハッピーエンドと思いきや、俺にはお前はもったいないぜと言って別れを告げる。街はずれでは宍戸錠が待っていて、腐れ縁だなとぼやきながら二人で去っていく。
シャネルズがゲスト出演して、浅丘ルリ子が歌うのは「ヒーロー」(スクールウォーズの)。
嘘じゃないって。楽しかった。

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