こういう番組があるから文句を言いつつもNHKの受信料を払う価値がある。取材に4年とか民放では絶対にありえない。
シン・エヴァンゲリオン劇場版の制作過程を追ったドキュメンタリーなのだが、鬼気迫る、宮崎駿曰く庵野秀明は身を削って作品を作る、自分とスタッフを追い込んでいくいつ終わるとも知れぬ制作の日々と、こんな企画始めるんじゃなかったという前代未聞の取材側のボヤキと唯我独尊の庵野秀明の呟きと、すべてはこの人の手のひらの上かと思わせる安野モヨコの証言とが混ぜこぜになって笑わせる、素晴らしい作品になった。
しかし、あんな作り方をしていたら締め切りに間に合わないはずだ。間違ってもこの人の作品のプロデューサーなんてやりたくない。スケジュール調整と予算管理で頭がおかしくなるのは間違いない。

0 件のコメント:
コメントを投稿