アニメ「タッチ」も26話で第一部が完結。地区大会決勝戦に向かう和也が交通事故死して、幼い頃から3人で過ごすのが当たり前だった日常が一変する第二部がスタートする。35年前の話だが。
”その日”の朝の蝉時雨の音で終わる24話から事故前後を描く25話にかけての描写は迫力があった。今なら神回と呼ぶのだろう。
逆光の中、手を挙げて玄関から出ていく和也の後ろ姿、露出オーバーで白飛びしたような屋外の描写、達放送事故ぎりぎりまで無音が続く達也が衝撃を受けているシーン、普段はイチャイチャしているばかりの両親の魂が抜けた顔。大げさな描写は一切しないで静かに描いているのがかえってずっしりとくる。こんなにすごい作品だったんだ。
これからの第二部はけっこう辛い話になっていく。甲子園に連れて行ってと南が和也にかけた呪いが達也にのしかかる。この呪いを祓うためには和也の代わりに野球を始めて勝つしかない。それが叶わなければこれからの二人の間にはいつまでも和也が残ることになる。これはしんどい。あだち充だから当然爽やか青春ラブコメディのスタイルで、呪術師の力も借りず(笑)呪いを祓っていく物語。
大昔にコミックを読んだ時にはそんなことは露も思わなかったけど。
話は違うが、オープニングテーマを聞くたびに健気な山崎加代、いつもユニフォームを洗濯していた、がセーラー服で歌っている姿が
見えてしまって困るのだが(笑)。そういえば「スクールウォーズ」も花園へ出て全国制覇を!というイソップや山崎加代やマスターの呪いを祓っていくいく物語だった。

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