最後まで泣きっぱなしだった「コウノドリ」。参りました。
最終話は出生前診断とダウン症の話。
息子の妊娠が分かった当時は今ほどは出生前診断はポピュラーではなく、妻は知ったところでどうにもならないと診断を受けなかった。これは悩ましい仕組みだよな。ドラマでも描かれていたように、分かったために泣く泣く中絶をする夫婦、分かったうえで悩みつつ出産を決める夫婦。どちらがいいのか悪いのか決められるような話ではない。
障害があると分かりつつも出産を決めた夫婦に一編の詩が示される。ダウン症の子供をもつ人が書いた「オランダへようこそ」。
イタリアへ行くことを楽しみに飛行機に乗ったのに着いたのはオランダ。どうして、なんでと言ってもイタリアには行けない。でもオランダにだって美しい場所も楽しいこともある。
当事者が書いたブログを読んでいたら、こんな滅茶苦茶な毎日な生活をオランダに例えたらオランダに失礼だろうという一節もありそれもそうだと思ったけど、障害がある子供がいる生活だけでなく、人生はいつだって誰にだって予想外の未来が待っている。その場その場で出来ることを精一杯するしかない。いいドラマだった。

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