池井戸潤の流れで、昔WOWWOWで放送していた「空飛ぶタイヤ」を見始めた。原作が出版されたのはずいぶん前で当時ベストセラーになった。
池井戸潤は銀行員を主人公にした小説はそれまでいくつも書いていたが、銀行以外の企業を舞台にした小説はこれが最初だった(はず)。
元ネタとなった事件のこともよく覚えているが、三菱自動車から分社化されたふそうトラックの設計ミスで同様の事故が頻発していたのにそれを隠蔽し、リコール隠しとして糾弾されて三菱自動車は破綻寸前まで追い詰められた。それ以前にも粉飾決算が発覚したことがあり、さらにこのリコール隠しの後でもさらにリコールを隠していた。
その昔篠塚健次郎がサファリラリーで活躍していた時代のランサーに乗っていたこともあり、三菱自動車には親しみがあったのだが、それ以来あの会社だけは許せない。こんな反社会的な会社は潰れてしまうべきだと思うのだが、グループ企業を潰すなと手を差し伸べたのは池井戸潤が勤務していた、半沢直樹のモデルと言われる三菱銀行などだ。
そしてこの小説が発表された10年後、数十年続いていた燃費データの偽造が発覚。あのグループの闇は深い。

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