13歳のハローワーク

奨学金の申請書の「志望する業種とその理由」のわずか5行が書けなくて息子が悶絶している。

まあ大学2年生の前半なんてそんなものだろうとは思うけど、清々しいほどの白紙だ。いまさらプロ野球選手とか宇宙飛行士とかはさすがに書けないだろうから現実的なことを書くしかないのだが、とにかく何にも考えていなかったつけが全部出ている。

そもそも世の中のことについて何にも興味がない男なのでどんな仕事があるのかも知らないのだろう。

じゃあ調べろよと思うのだが、学習図鑑もろくに見なかった好奇心のない人間なので（おかげでメルカリで高く売れた）その気力もない。

これからこいつどうなるんだろうとため息つきながら、経産省作成の「業種一覧」を印刷して渡し、さらに「13歳のハローワーク　公式HP」のURLをLINEで送って。

このハローワーク、もう20年くらい？前の村上龍のけっこう売れた本をネタにしたものらしい。来月20歳になるのに13歳とは情けないが、これも製造物責任か。と妻とため息。