2008年7月20日日曜日

『オレたちバブル入行組』 池井戸潤 文藝春秋

装丁と青春小説みたいなタイトルで損してる。中身は超リアルな銀行の内実と復讐譚で、背筋が凍る話と言っていい。今は吸収合併されてなくなってしまった銀行に就職していった僕の同級生たちは今頃どうしているだろうか。他人事じゃない思いで読んでいた。結末のつけ方には不満がある。ここは告訴しなくていけないだろう。主人公の野望のためにはこうするしかないんだろうけど。後味はよくない。銀行ってそもそもそんなところなんだろうけど。

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