2024年7月11日木曜日

ガールズバンドクライ

一部では2024年春の覇権アニメか、とも言われている作品を放映終了間際に一気見して追い付いた。僕的にはもうちょっとだったな。
超拗らせ正論モンスターが主人公で、仲間と衝突しながら自分が間違っていないことを証明しようとあがいていくストーリーはいい。さすが花田十輝。
ただほとんどノーマークでスタートし、結果的には傑作と呼ばれたぼざろと決定的に違うのはバンドを売り出してやろうという商売っ気があからさまに出ていること。老舗の東映アニメーションがこういう実験的な作品に取り組んだことは評価していい。声優兼任を前提としてバンドメンバーをオーディションで集めたのは初めての試みで、下手さを今の彼女らにしか出せないであろう切羽詰まった感覚で補ったのも評価する。
でも、もうちょっと。なんか息苦しいんだよなあ。周囲は敵と悪者ばかりで笑顔がない。ラストシーンはこれから頑張るぞ、よろしく!で終わったけどあの調子だと絶対行き詰って衝突して解散する。メンバー全員が高校中退なんだけど、それでいいのか。まあ、こんな余裕のなさがリアルなのかもしれないけど。


0 件のコメント: